シエナはマティルダの左手の薬指にある花の指輪を見て動揺を隠せないのか、震える手を伸ばしながらこちらに近づいてくる。
指輪を奪おうとしているのだと気づいたマティルダは花の指輪を隠すようにシエナから遠ざけた。
「これはわたくしがベンジャミン様から頂いた大切なものですわ」
「それは本来、わたしがもらうものよ!?お揃いの花の指輪は……ベンジャミン様からこの花畑でもらうの!」
「シエナ様は一体、何を言っているの?あなたはベンジャミン様とどこで知り合ったの?」
「私から奪ったのね!許せないっ」
マティルダの話は無視でこちらを指差して地団駄を踏むシエナを見て溜息を吐いた。
どうやら彼女は自分の欲望のためだけに動いているようだ。
『奪った』とマティルダを責めたてているシエナだが、元々はシエナがマティルダの居場所を奪ったのだ。
「全ルートをクリアしてからベンジャミン様に魔法を教わるつもりだったのにっ!私の計画が台無しよ……!」
「……え?」
「こんなのって、あんまりだわ!」
シエナの言葉を聞いて、あることが思い浮かぶ。
(もしかしてベンジャミン様も乙女ゲームに出てくるの!?)
指輪を奪おうとしているのだと気づいたマティルダは花の指輪を隠すようにシエナから遠ざけた。
「これはわたくしがベンジャミン様から頂いた大切なものですわ」
「それは本来、わたしがもらうものよ!?お揃いの花の指輪は……ベンジャミン様からこの花畑でもらうの!」
「シエナ様は一体、何を言っているの?あなたはベンジャミン様とどこで知り合ったの?」
「私から奪ったのね!許せないっ」
マティルダの話は無視でこちらを指差して地団駄を踏むシエナを見て溜息を吐いた。
どうやら彼女は自分の欲望のためだけに動いているようだ。
『奪った』とマティルダを責めたてているシエナだが、元々はシエナがマティルダの居場所を奪ったのだ。
「全ルートをクリアしてからベンジャミン様に魔法を教わるつもりだったのにっ!私の計画が台無しよ……!」
「……え?」
「こんなのって、あんまりだわ!」
シエナの言葉を聞いて、あることが思い浮かぶ。
(もしかしてベンジャミン様も乙女ゲームに出てくるの!?)