「致し方ない。ベンジャミンのことについて聞きたいところだが、先に魔法で灯りをつけてもらうか……」

「このままではパーティーが続けられなくなってしまうっ!」


そんな話をしてた時だった。
慌ただしい足音が次々に響いた時に何人かの騎士達が顔を青くして部屋に飛び込んでくる。


「陛下、大変です……!」

「今、大切な話を……っ」

「民達が押し寄せています!」

「なに!?」

「町が急に暗くなったのは何故かと怒っていて……!今っ、門番達が食い止めていますが時間の問題かと」

「ええい!次から次へと……!」

「ち、父上……!パーティーはっ」

「お前の誕生日パーティーなどしておれん!」

「なっ!どうしてですか!?」

「明かりがないからに決まっているだろう!?」

「ならライボルトをすぐに呼び出せばいいっ!」

「…………なら、この事態を収めてパーティーを開いてみせろ」


父の言葉にローリーは大きく頷いた。

(……ライボルトに灯りをつけさせれば、城も明るくなり民も満足するだろう!)