「あ、みりあ!はる先輩だよ」



「あ。めっちゃカッコイイ〜」


あたしの好きなはる先輩は3年生。


サッカー部のエース。


背も高くて、顔もカッコイイ。


モテモテ君なんだよね。



「喋って来たら?」


「無理だよ!恥ずかしいもん〜」


喋ったことは、一回ある。






はる先輩をまだ好きじゃないとき、サッカー部の人のボールが飛んできたことがあった。



そのボールはあたしの頭に直撃した。


サッカー部の人達は笑っていた。あたしがチビだから当たったんだって。



だけどはる先輩は、みんなに怒って謝れって言ってくれたんだ。


その後、あたしのとこにきてくれて

「頭大丈夫?ごめんね」


って頭ぽんってしてくれた。


「ちっちゃくて可愛いね」


って言ってくれた。


単純かもしれないけど


あたしはその時から先輩を好きになった。