「いいじゃん〜ホテル行こうよ〜♪お金あげるからぁ」



「やめてくださいッッ!離して!!」





振り切ろうとするが男の力には敵わない!













「可知ッッ…助けて…」








「ん〜なぁにい?」






おやじなんかに…





やられたくないよッッ…














あたしは可知と…っ


















「やめろ」


いきなり腕が振りほどかれた。








恐る恐る上を見る。













「可知ぃ…」





「こら、おやじ。こいつは俺のなんだ。手ぇだしたら許さねーぞ!!」






「なっなんだね!君は!俺が先だったんだぞ!」





おやじは腕を可知に掴まれている。






「いてててて…」


可知が手に力を込めた。



「あと一回しか言わねーぞ。俺の女に手をだすな。出したら承知しねーぞ!!」






睨みつけて低く放つ声は相当怒ってるのがあたしにも解る。












「くそぅッッ」




小走りで走り去ってくおやじ。













「…可知、ありがとお…」






まだ恐怖感が残っていて震える声で可知にお礼を言った。













「来るの遅くて…ごめんな。送ってく。」






笑わないせつない表情をして−…


可知は言った言葉は



心にしみた…