「おやじがさぁ、俺に後継がせるために留学しろって言うんだよ。一人息子だし後継ぐ事は覚悟してたけど…」





あたしの目を見ずに、コーヒーカップを片手に飲む可知は、せつなそうだった…












「いつから…?」



「来月から行って、帰ってくるのは2年後」






「来月…?すごい急じゃない!!
何で?何で言ってくれなかったの?!」




「さっき電話があったんだ…みりあには、先に言っておこうと思って」














いきなり過ぎるよ−…


















あたし、振られるのかなぁ?






向こう行ったらきっと可愛い子たくさんいるだろうし……












涙が勝手に





溢れた…