間もなくして、5時間目が始まったことを告げるチャイムが鳴ったけれど、私はまた屋上で過ごした。
さっきと同じ場所に座って今度はじっと下を見る。
空を見る気力さえ今の私にはない。
「……っ」
クラスメイトから言われた言葉に酷く傷ついて、悲しさ、苦しさ、辛い思いを全部込めるかのようにスカートをぎゅっと握りしめた。
ーー“私に幸せな日々は永遠に訪れない”
そう強く思い知った。
周りにとって私は迷惑的な存在で、私がいることを嫌っている。
……私って、なんのために生きているのだろう?
クラスメイトから傷つく言葉を言われ、そのストレスから葉山くんに八つ当たりしてしまった。
なにも関係ない彼に。
手を振り払ってしまった時、葉山くんがどんな顔してたか知らない。
追いかけてくることはなかったし、所詮その程度の関係だったんだろう。
それなのに、私、なにを期待してた?
今朝、「おはよう」と挨拶してくれて、彼の寝顔を見ては可愛いとか思ったりして、葉山くんに少し心を許そうとしてたのだろう?
……私って、ほんと馬鹿みたい。
こんな私に誰も味方になってくれる人なんていないに違いない。