「あっ、でもね、小春姉ちゃんに対しては優しいの」
『えっ、ちょっ、凛ちゃん⁉︎』
楓くんの話題にいきなり私の名前がでてきて、思いがけないことに顔が真っ赤になる。
なのに……。
「分かる〜! 葉山くんを見ては毎回感じるよ」と、共感する唯花ちゃんまで。
ますます頬が熱を帯びた感じになってしまう。
横で恥ずかしい思いをしてる私に凛ちゃんと唯花ちゃんは気付いておらず、まるで2人だけの世界みたいで話を進める。
「少しぐらい私たちに優しくしてくれてもいいじゃんって思うよね」
凛ちゃんに同意を求める唯花ちゃん。
「悪かったな」
横からそんな声が聞こえて見てみると……。