『ひかるさ、おそろいの筆箱かおーよ!何色がいい?』


『うーんと、じゃあこの淡い黄色のやつにする。』


『ひかるはほんと、黄色好きだね。』


『うん。私の名前と似てる気がして好きなんだ。』


この時かったおそろいの筆箱は、多分今机の上に置いてあると思う。


おそろいにしたともだちは、親友と呼べるくらいの仲がいい人だった。


私と似ているようで正反対の性格。明るいけれど言いたいことは言えずにずっともじもじしているような人。


私はスパッと言いたい人だったから、見ていてイライラすることが何度もあった。


『ねえ、もっとちゃんと自分の意見をしっかりいったら?』


そう言ってみたことも何回もあったけれど。


『ごめんね、でも慣れてるから』


そう交わされてしまった。


それでいつも面倒な掃除当番や日直の仕事を押し付けられているので、



いつもかわいそうと思っていた。