『ひかるー!』


病気になる一年前の春、私はクラスの中心にいるような人だった。


ひかるは本当に光だね、ってそういってくれた。


『今日さ、数学の宿題なかったっけ?』


『うわ、そうじゃん!最悪。あの先生いつも私だけに怒ってくるから嫌だー!』


『ひかるは、いつも授業中寝てるからそうなるんだよ、私みたいに真面目に行きなよ』


『えー』


私は、なぜかいつも笑ってた記憶がある。周りに恵まれてたのもあるのかもしれない。


でも、もうそんなことができないって思うと泣けてくる。