「……ひかるちゃんが、亡くなりました。」

僕は中で言おうと思っていたことを話した。

伝えたいことを伝えて、渡したいものを渡して帰国しようとした。

「…っ！…ひかるが、ですか？」

僕がそういった途端に彼女は元々大きい目をもっと大きくして驚いた。

親友と呼んでいた人が、亡くなってしまったという情報を聞いて驚かない人なんてどこにいるだろうか。

「……中へどうぞ。」

そして、警戒心を緩めてくれたのか、中へと通してくれた。

ひかるちゃん、きちんとひかるちゃんの言っていたもの渡して、あってもらえるように言ってみるね。