『検査をしてみましょう。』


ある日、仮入院をしている際にそう言われた。


手術があった日は、あまり原因を突き止められなかったらしい。


詳しく調べて状態が良ければ、学校生活も普通に送ることになる。


『はい、わかりました。』


検査は本当に一日でよくできたと思うくらいの量があった。


今はそれを一か月ごとに必ずやっている。


歩き回るから悪く見えるのではないかと思ったけれど、そういうのはしっかり見分けられると先生に言われてしまった。


『お疲れ様。結果は後日出るから、それまでちょっと待っていてね。』


私が最後に希望を持ったのはこの瞬間だったと思う。