ここからは目が覚めたときに聞いた話だが。
近くにいた友達たちが、私の処置をしてくれてすぐ搬送された。
手術が終わって二日は目が覚めなかったらしい。
学校内でも大きな話題となって、毎日日替わりで誰かしら見舞いに来てくれていたとか。
なぜかその話を聞いて、涙していた気がする。
人前で泣くなんてこれまで全くなかったから、みんな驚いていた気がする。
でも、そんなことどうでもよくなるくらいにもっと大きなことが起こってしまうことをまたこの涙が予兆していた。
この涙はまるでそのことで泣いていたかのように、一日中流れていた。
枯れてしまうのではないかと心配になってしまうくらい。