「……私もね、好きなの。太陽くんが。でも、綿ちゃんの言葉とか、みらいとのトラウマとか考えていたら迷惑かな…って。」

最後の方がどんどん小さくなっていくのが分かった。

でも太陽くんは私を抱きしめた。

まるで安心させようとしているかのように。

「迷惑じゃない。というかみらいとのトラウマって?」

言いたくないことならいいけどといった太陽くんは私を抱きしめるのをやめて目を見てきた。

降参したかのように、私はお姉ちゃんとのトラウマを話した。

話すのは少し苦痛だったけれど、つらそうにしたら抱きしめてくれたので、意外と大丈夫だった。