「好きだから!!」

太陽くんも私と同じように声を荒げた。

数秒前の太陽くんと同じ顔をしていたと思う。

「……は?」

声を荒げたこと以外に、好きだということを言っていたから、驚いた。

太陽くんが、私を?

いやそんなことないはず。

私の幻聴だよ。

「好きなんだよ、ひかるちゃんが。だから構うの」

目をまっすぐ向けてきたから、私は幻聴ではないと分かった。

ただでさえ、目に迫力のある顔立ちだから、真剣なまなざしはとてもやられてしまう。

誰もが惚れてしまうだろう。