「HAPPY BIRTHDAY!」
その一言で思い出す。
今日って、9月30日か。
私の誕生日すら覚えられないって、私大丈夫か?
そう思いながら、にこっと笑って、お姉ちゃんにお礼を言った
「ありがとう、みらい!」
呼び捨てにしたのは数年ぶり。
トラウマがあってから、お姉ちゃんにしていた呼び名を
名前のみらいにした。
「おう、ひかる!」
そう笑うみらいは、太陽みたいだった。
暗闇の中にいる私をいつも見つけてくれたのは、太陽みたいなみらいだった。
そのことに気づけられなかった私が憎い。
そんな感じがした。