「ふふ」

「やっと笑ったね。ほら、その笑顔で告白してきてね。」

『だいじょうぶ』

いつかのお姉ちゃんの声が聞こえてきた。

それにまた泣きそうになったけれど私は笑って、うんうんとうなずいた。

「あ、これ。」

お姉ちゃんが渡してきたのは、一冊の黒いノートだった。

私の今の好きな色。

黒。