数時間後、私は太陽くんと朝さんの隣で目を覚ました。

天井は白かったから病院なことは分かった。

「起きた?ごめんなさいね、私のせいで。」

「いえ。」

起きて早々、謝罪をされるとは思っていなかったため、勢いよく飛び起きてしまった。

その直後胸の痛みが私を苦しめたけれどなぜか大丈夫だった。

「おい、病み上がりなんだから」

そう言って頭をなでる太陽くんにドキッとしてしまった。

多分私の顔は今真っ赤だろう。

太陽くん以外には気づかれているようでいろんな人からその後質問されてしまった。

ー辻くんのこと、好きなの?
私は少し照れるようにうなずいて逃げるように顔をそらした気がする。

私はこの恋についてうれしくなってしまって、綿ちゃんについ話してしまった。

喋ってから気づいた。綿ちゃんは太陽くんのことが好きだったな、そういえばと。

「……でよ」

「ん?」

私は聞き取りにくい声をもう一度聞き返してしまった。

私が傷ついてしまうことは一切考えていなかった。