そう足を速めた途端、固まって凍ってしまった雪に足を滑らせて大胆に転んでしまった。


『え、大丈夫?ひかる』


『あはははは、大丈夫。』


転んでも笑っていられるくらい、気分が上がっている。


今思えばあの時は少し痛いのを我慢していた気がする。


でも我慢していても心から笑えていた。




……今じゃ絶対にできないけれど。