あ!


と思って見上げた空間に、君の長い髪が入り込んだ。


そんな出会い。


…シュンシュンとヤカンは音をたて、過去に戻っていた俺を引き戻す。


慌てた俺はこれまた有り得ないミス!

「アチッ!」

……なんで火傷だよ。

深いため息をついて、俺は欠けたカップにお湯を注ぎ、ストーブの上にヤカンを置いた。


白い…
白い蒸気。

白い……白い…君と俺の息。