静けさが、緊張を増す。
今や顔もまともに見れない。
だってそうでしょう?
大人っぽくなった生にドキドキしてて、これからあたしがすることに対してもドキドキしてて。
いくらなんでも…。
「元気か?」
生が、先に静けさを止めた。
「…ん」
心臓がドキドキしすぎて、言葉がでない。
いつまでも俯いてるあたしに、生はくすっと笑う。
「なにそんなに緊張してるんだよ?」
「え」
「昔と変わらないな、緊張すると俯くクセ」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…