「矢田、あんた、知り合いかなんかなの?」

「知り合いっつぅか…」

矢田は頭をかく。

この時のあたしはよっぽど瞳を輝かせてたのだろう。

「こいよ」

矢田のこの一言で、あたしは矢田についていくことになったんだ。