半ベソのまんま校舎を出た。

明日もう1回探そう…。

陽はもう暮れて、星が頭上で輝いていた。

とぼとぼと門を出ようとしたところで、背後から声をかけられる。

今は振り返るのも嫌なくらいへこんでるのに…

なんなのよ。

あたしは嫌々振り返る。

「…どうした?」

矢田〜!?

なんであんたが?