「朔!」

「なぁんだよ?」

俺の部屋のドアをバンッと開けて入ってきたのは。

「あれ、今日実果と一緒じゃなかったの?」

「あのね〜、いくら友達とはいえ、いつも一緒なわけないでしょ?」

「まぁ、そうだよね、高校生!」

頭をペシッと叩かれる。

「痛っ!」

「なによ、男でしょ!」

俺の前でケラケラ笑うのは、実果の姉ちゃん。

姉妹で口も悪けりゃ手も早い。


2人してすぐに俺の家に慣れて、家族みたいに気軽に入ってくる。

幼なじみか!?