「愛華〜、ごめんね、友達なのに全然気づいてあげられなくて……」



週明け学校につくと、おはようよりも先に心桜に抱きしめられた。

聞けば心桜と柊も昨日シャイニングのみんなと一緒に私のことを探してくれていたらしい。



「俺にも言えよ、守ってやれたかもしれねぇのに」

「ふたりとも心配かけてごめんね」



シャイニングのみんなにも友達にも迷惑をかけてしまった。



「今度からは何かあったらちゃんと言ってね?愛華は大切な友達なんだから!」

「ありがとう、心桜」



私は友達からも愛されている。

みんなから愛される私は、きっと幸せ者なんだと思う。



「そういえば今日の6時限目、急遽全校集会になったんだってね〜。突然なんだろう?」

「うーん、何かあったのかな?」



心桜が朝のホームルームで先生が言っていたことを思い出して呟いた。

本当は社会の授業だったのだけれど、全校集会に変わったと連絡があったのだ。

急に変わることはなかなかない。

余程なにかみんなに伝えなければいけないことがあるのだろうか。