「大丈夫。愛華ちゃんはそこにいてくれるだけでいいから!」

「わ、わかりました」



いてくれるだけでいいとは言われたけれど、本当にそれでいいのだろうか。

撮影現場が近づくにつれて、緊張感が高まってきた。



「着いたわよ」



潮見さんが車を停めたのは、光り輝く海面が眩しい海だった。



「今日は海辺での撮影なの。こっちへ来てちょうだい」



確かに浜辺には、多くの人たちが集まっており、機材も多く見えた。

そこに一際輝く4人組がいる。

シャイニングのみんなだ。

やっぱり存在感が大きい。

ゴクリと唾を飲み込み、潮見さんの後ろをついて行った。



「あっ、愛華ちゃんだ!愛華ちゃーん!」



私の姿に気がついた莉音くんが飛び跳ねながらこちらを見て手を振っている。

そこに一緒にいた千秋くんと颯汰くんもこちらに気づいたみたいで、一緒に手を振っている。

今日もキラキラな衣装を着ているシャイニングのみんな。

ポケットに手を入れて立っている廉くんもその立ち姿がなんともかっこいい。

かっこよすぎて彼らを直視できない。

私は控えめに手を振り返した。