「あーあ、僕も愛華ちゃんに好きって言われたかったな」



指をくわえて見るように私たちを見て残念そうにする莉音くん。



「俺が慰めてやるよ、莉音」

「えー、千秋くんに慰められても嬉しくなーい」

「お前……」

「あっ、怒らないで!」



そんなやり取りを見て、まるで保護者のように見守る颯汰くんと、呆れ顔でため息をつく廉くん。

ライブ終わりだというのに疲れも見せないシャイニングのみんな。

相変わらず仲が良さそうで安心する。



「本当に今日、みんなのライブ見られてよかった!みんなとってもかっこよかったよ!」

「ありがとう、愛華ちゃん」

「サンキュー!」

「愛華ちゃんにそう言ってもらえて良かったぁ〜」



私の言葉に喜んでくれるシャイニングのみんな。

直接伝えられてよかった。



「もちろん、シャイニングのみんなが大好きだよ!……きゃっ!」

「僕も愛華ちゃん大好きーっ!」



勢いよく莉音くんに抱きしめられて、体がよろめいてしまう。

それを廉くんが支えてくれた。