「おい、なんで泣くんだよ」

「……うれし……嬉しくてっ」



廉くんはまたギューッと抱きしめてくれた。

廉くんが好きだと言ってくれた。

想いが通じたんだ。

なんて嬉しいんだろう。

廉くんの背中に手を回して、ギュッと抱きしめ返す。



「おアツいね、ふたりとも」

「……っ!?」



声が聞こえて、慌てて廉くんから離れようとしたけれど、廉くんに手を掴まれていて離れられない。



「……チッ」



楽屋のドアにもたれかかって私たちを見る千秋くん。

その後ろには颯汰くんと莉音くんもいた。



「みんな聞いて……」

「そりゃあ楽屋の前であんなこと話してたら丸聞こえだよ」



千秋くんに言われてハッとする。

楽屋目の前じゃん……

そんなところで私は堂々と告白を……

なんて恥ずかしいんだろう。

恥ずかしすぎて体が熱くなる。

シャイニングのみんなに聞かれてしまった。