「姫華って名前には由来ってものがあるの。それはね?たくさんの人に愛されるといいなって、花のようにたくさん優しい世界が見れるといいなって名付けたの。どう?凄くいいでしょ?」


「ママ、ありがとう」

「姫華とは5歳くらい違うけど、俺は妹がいるだけで幸せなんだ。だからこれからたくさん幸せなことも辛いこともあるけど、頑張ろうな」


言葉にしなくても私は家族が大好きだった

あの屋敷に生まれたこと嫌とは思ったことはないかな

だって生まれた場所が偶然大財閥ってなだけだったから


それから私は病気にも余りかからず、元気に育った


学校にも普通に通えて、そうその時に出会った


「おい、お前一人か?なら俺とともだちなってくれ、おれもひとり」


「ねぇ、きみはだーれ?」

「おれ、あゆかわ こたろう。好きなように呼んで」


そうこれが鮎川 虎汰郎くんとの出会い