「今日?8時になったら行くんだよね!今日は少し遅めなの。姫華の分の洗濯物とか干しておくからね。行ってらっしゃい」


「ありがとう」


私が家の玄関を開けると、そこに居たのは向陽くんだった


「あれ?向陽くん?」

「姫ちゃん〜、おはよう!一緒に行きたくてずっと待ってたんだ」

「そうだったんだ。うん、いいよ、一緒に行こっか」


私と向陽くんは横並びに学校へ


「バイクでむかえにきたらものすごくかっこよかったんだけど、まだとってないんだ」


「そんな、バイクだなんて、今こうして一緒に歩いて行けてるだけでも充分だよ」


「ほんと?良かった」


真っ直ぐで穢れなど知らないような笑みを浮かべる向陽くん