「今度からは何があっても俺らが守ります」

「あぁ、虎汰郎…頼んだ」

私は鮎川くんとお兄ちゃんを交互に見ると

「あの、まだ言い忘れてたことがあるの。それね、私が男子校に来た理由のことなんだけど」

「俺の両親に頼まれたんだろ?俺を助けてくれって」

「そうだよ。よくわかったね」


どうやら虎汰郎くんがいうには

内緒とは言っていたけど、偶然にも鮎川くんの耳に入ってきたらしい


「なんだ、知ってたんだね。私はてっきり知らないのかと思った」

「だから、入学式の日びっくりしたけど会えて知らないふりをしてた。でも姫華に会えたことは嬉しいと思ってる」


「俺も前からこたから姫ちゃんの話が出てきてたんだ。どんな子なんだろうって」


私の事ずっと覚えててくれてたんだね

嬉しすぎて泣きそうになっちゃったよ