ついにやってきた、バレンタイン当日。
校門に竹刀を持った、体育科の先生が二人立っていた。
「え…何事?」
学園前の歩道で呆然と立ち尽くしていると、いきなり先生が大きな声を出した。
「チョコレート発見!回収だ」
三人くらいの女子生徒が先生に囲まれて、きれいにラッピングしてある袋を取られている。
周りの女子生徒たちが騒ぎ出した。
「お前らも聞いておけ、チョコレートの持ち込みは禁止だ。いくら校則を守るとしても、授業に必要ない物を持ってきたら回収する。だが…男子生徒に渡してしまったら、回収はしない。わかったな!」
誰もまさかチョコレートを持ってきちゃいけないなんて思っていなかったはず。
私はどうしよう…。
怒られるのだけは嫌だから、ほかの生徒が先生につかまっている間に、校門を通り抜けた。
ここまで来てしまったら渡すしかない、雪城くんに。
教室に入ろうとすると、廊下で雪城くんがたくさんのチョコレートとラブレター(?)をもらっているところを見てしまった。
もうあんなにもらったの…!?
とても驚いてしまう。
それと同時に、これなら絶対チョコレートを渡しても大丈夫だと思えた。
でも、そう簡単にチョコレートを渡すことなんてできなかった。
校門に竹刀を持った、体育科の先生が二人立っていた。
「え…何事?」
学園前の歩道で呆然と立ち尽くしていると、いきなり先生が大きな声を出した。
「チョコレート発見!回収だ」
三人くらいの女子生徒が先生に囲まれて、きれいにラッピングしてある袋を取られている。
周りの女子生徒たちが騒ぎ出した。
「お前らも聞いておけ、チョコレートの持ち込みは禁止だ。いくら校則を守るとしても、授業に必要ない物を持ってきたら回収する。だが…男子生徒に渡してしまったら、回収はしない。わかったな!」
誰もまさかチョコレートを持ってきちゃいけないなんて思っていなかったはず。
私はどうしよう…。
怒られるのだけは嫌だから、ほかの生徒が先生につかまっている間に、校門を通り抜けた。
ここまで来てしまったら渡すしかない、雪城くんに。
教室に入ろうとすると、廊下で雪城くんがたくさんのチョコレートとラブレター(?)をもらっているところを見てしまった。
もうあんなにもらったの…!?
とても驚いてしまう。
それと同時に、これなら絶対チョコレートを渡しても大丈夫だと思えた。
でも、そう簡単にチョコレートを渡すことなんてできなかった。