「みくちゃん、大丈夫?」


お店を出たあと、朝陽くんがあたしのことを心配してくれる。


「はい、大丈夫です」


と言いながらも、実はあんまり大丈夫じゃない。


胸の鼓動がいつもよりもずっと早くて、動悸で胸がすごく苦しい。


あー、やってしまった。


紅茶をあんなに飲まなきゃよかった。