「でも、みくと付き合って。みくの家に行って。


あったかい家庭って、あったかい家族っていいなと思った。たとえ俺が医者になったとしても、みくとならそういう家庭も築けれるかなって」


「まさか、朝陽くん。あの婚姻届は冗談じゃなくて?」


「冗談じゃないよ。俺は本気でみくにプロポーズをしたつもり。


だから、この部屋にも連れてきた。俺の全部を見てほしくて。俺の全部を見せたくて。言ったでしょ、みくは特別だって」


「は、い」