「ごめん、ごめん。用事をね、ちょっとすませててー」 「もぉ、用事用事って、いったいなんなの?」 茉由ちゃんが不服そうに唇を尖らせた。 「用事は用事だよー」 「って、朝陽くん。なんかいつもと匂いが違うくない? お気に入りの香水はどうしたの? っていうか、なんかシャンプーみたいなボディーソープみたいな匂いなんだけど。