なんか緊張してきた。 カシャンと扉が開く音がして、ものすごく優しそうな年配の女性が出てきた。 「まぁ、茉由さん。お久しぶりです。お元気でしたか?」 「元気です。きくさんもお元気そうでなによりです」 「ありがとう、茉由さん。そちらのお嬢さんは?」 きくさんがあたしを見た。