「じゃ、決まり。幼なじみだから私は朝陽くんの家を知ってるし。みく、講習が終わったら一緒に様子を見に行こうね」 茉由ちゃんが明るくそう言った。 ――ピンポーン。 朝陽くんの家のインターホンを茉由ちゃんが鳴らした。 「はーい」という優しそうな声が聞こえる。 「こんにちは、私茉由です。朝陽くん、今日おウチにいますか?」