「海人、
何で約束守ってくれなかったの……?」

「や、くそく……?」

「言ってたよね。
20歳になったら、またここに来ようって。
それで、言いたいことがあるって、
言ってたじゃん……!」



ゆいの言い放った言葉に、目を見開く。

そうだ。今、思い出した。

僕は、3年前の今日。

交通事故で、死んだんだ。

でも、僕はゆいとの約束を
果たし切れてないから……。

今もなお、成仏出来てないんだ。

それに、今回話が
微妙にかみ合っていなかったことにも
ようやく納得いった。

そっか。

思い出した。

全部、全部……。


僕は気が付くと
ゆいのことを抱きしめていた。