そんな感じで、5時間目が終わり。

6時間目に、コテン文学という、可愛い名前の科目を勉強した。

科目の名前は可愛いのに、内容はやっぱり古代文字の解読みたいで、全然分からなかった。

古代文字その3だった。

何だかこの学校、古代文字の授業多くない?

もしかして、古代文字研究学校なんだろうか…。

私は一体何がしたくて、そんな学校に入ったんだろう…。

そして6時間目の後…1時間目に受けた、小テストの結果が返ってきた。

分かっていたけど、私は0点だった。

わー、酷い。ペケばっかりだよ。ペケペケ。

一方、シファちゃんは。

「おっ、やったー。68点!」

返ってきた小テストを見て、喜んでいた。

68…ほぼ70だね。

半分取れたら良いなぁと言ってたのに、半分どころか、ほぼ7割。

シファちゃんは、もしかしたら、あれかな。

テスト前に、「私全然勉強してなーい」と言いながら、実は誰よりもしっかり勉強してるタイプかな?

そんな見え透いた予防線を張る人間になるくらいなら、潔く、堂々と0点を取る奴の方が好感が持てる。

…って、いつか誰かが言ってたような…。

誰だったかな…。いつも私に、色々な大事なことを教えてくれた人がいたような…。

確か、私にとって凄く大事な人で…。

…と、悶々と考えていると。

「ベリーシュは何点だった?」

シファちゃんが、くるりとこちらを向いて聞いた。

あ、うん。私?

「0点だったよ」

「またまたぁ。冗談は良いから、何点なのか見せてよ」

冗談って何?

私は冗談は言わないよ。

シファちゃんは、ひょいっ、と私の手元を覗き見た。

別に隠してはいないから、ご自由にどうぞ。

そして、私の小テストを見て、シファちゃんは目が点になった。

…どうしたんだろう?

「え、嘘…。本当に0点…?」

だから、0点だよって言ったのに。

私が嘘をついてると思ったの?私は嘘はつかないよ。

「どうしたの、ベリーシュ…。寝てたの?」

「?起きてたよ」

「…」

困ったような、戸惑ったような顔でこちらを見るシファちゃん。

そんな顔でこっち見て、どうしたんだろう。

「勉強してなかったの?」

「うん」

「マジか…。まぁ授業の小テストは仕方ないにしても…。この後の個別テストは、真面目に受けなよ?」

…個別テスト…?

まだテスト受けるの…?私…。