「真菜先輩!サプライズウェディングなんて、凄いですねー」

 オフィスに戻ると、美佳は興奮気味に目を輝かせた。

 「私もとっても楽しみです!喜んで下さるといいなー」
 「そうね。サプライズウェディングは、事前の準備と当日のスタッフの動きがとても重要になるから、慎重に進めましょう」
 「はい!頑張ります!」

 美佳に頷くと、早速真菜は、ToDoリストを作る。

 従来の準備とは、やる事がガラリと変わる。
 なにせ、ご本人とは話が出来ないのだ。

 ご両親にも、列席の方への連絡をお願いし、当日、無事に新郎新婦に会う事なく皆様をチャペルにご案内しなくてはならない。

 真菜は、頭の中で何度もシミュレーションしながら、確認事項を考えた。