最近誠の様子がおかしい事にも気づいていたのか、話すタイミングを逃していたのだ。
きっかけはマンネリからあり、直子は今年の春に実家へ帰省した際に婚約者に会っていた。
誠の存在もあり、躊躇したが婚約者も出来た男で直子の全てを受け止めてくれた。
婚約者との結婚を決めた直子は誠に別れを告げられぬまま、時を過ごしてしまい、今に至る。
婚約者の協力もあり、洋服などは少しずつ実家に送っていた。
来月の頭には誠と住むマンションも出ていくつもりであった。
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