美幸は暫く俯いていたが、KAIが肩を抱き「行こう」と言うと美幸は頷き、KAIと共に闇に消えた。
「私達も部屋へ戻りましょう。」
「おう。」
謙一はKAIと美幸が消えていったところを見つめたまま返事をした。
部屋に戻るとミオが紅茶を淹れ、謙一にカップを渡した。
「さんきゅー。」
「気になりますか?(笑)」
気のない返事をした謙一にミオが言った。
「え?あぁ…美幸ちゃんさぁ…乃愛の親友だったんだよね。何か…わかんねーなぁって…」
「ふふ。謙一は周りを見すぎですね。いいんですよ人は…まずは謙一自身を見なくては。」
「…だな…」
謙一はミオを見て微笑んだ。