「キオはその頃、乃愛の事で動いていたから俺の話はしていないと聞いて…近づいたが、キオはまったく俺に気付かず友達だったな。」


「お…まえ、死神が見えるのか?!」


「見える。物心がついた頃からだ。最初は怖かったが、慣れたな。仕組みもわかった。死に行く人間に死神はつく。」


「そうか…母さんがミオを付けるのもわかるな。」


「…?何故?」


「ミオは付き人の中でも優秀だ。訓練もしっかり熟知している。今までKAIが一人前になる迄付いてたからな。」


「そうなのか…」


「…まぁ…驚いたが…」


「あぁ。俺も驚いた。」


「謙一は何か指令は出てるのか?」


「いや…俺は昨日上に住み始めたばかりだから。」


「そうか。」