「俺の付き人なんだよ、キオ。」


驚いた顔をしたキオ。


「え…?謙一…?は…?」


「悪い…ミオは教室に戻っててくれ。」


ミオは頷き、渡り廊下を去って行った。


「どういう事だ?」


明らかに話が読めない───

そんな顔で謙一を見るキオ。


「俺は…キオと…腹違いの兄弟なんだ。」


「!?!!!!」


キオは言葉なく驚いている。


「俺の母親が死んだ時に、お前の親父とKAIが俺の前に現れた。」


「……」


キオは発する言葉が見つからないのか口をパクパクさせている。