「大丈夫ですよ。天井の板も戻したし…」


「あ…ありがとう…」


春香が力なく答えた。


「何かあったら言って下さい!もし…良かったら連絡先交換しませんか?」


春香は頷き、携帯を出して赤外線で連絡先を交換した。


「南信吾君っていうんだね。ありがとう。」


「いえいえ!何でも言ってくださいね。大学も今は授業少ないんで。」


「ええ。」


南を見送ると春香は直ぐ布団に潜り込んだ。


「男の子の連絡先…いつぶりだろう。」


春香は先程の事も気になったが、南と交換した連絡先を見て微笑んだ。