暫くして直子が風呂から出てリビングに戻ってきた。

"誠…寝たんだ…"


少し安堵の表情を浮かべてキッチンに向かい、ヤカンに水を溜めた。


-ブーブー-


携帯のマナーモードがガラステーブルの上で揺れた。

ヤカンを置き、携帯を見る為にキッチンを出る。


携帯を開くと受信メール1件の表示がされていた。


メールを読み、返信をして送受信の跡を消去した。


"やっぱり、寝よう…"


直子はリビングの電気を消し、携帯を手に持ち、自室に入った。


直子は溜め息をつき、ベッドに腰掛けた。


"早く…どうにかしなくちゃ…"