「え?何?夜王が話しかけてくるなんて…」


加奈子が横で驚いている。


しかし、美幸は表情を変えずまるでまだ目の前にキオが居るかの様に目を見開いていた。


「一人でいる時間…」


「え?どうしたのょ、美幸?」


「夜王は何故わかったの…?」


「何がわかったって?意味わかんない!説明しろっ!」


加奈子が憤慨し始めたのをキッカケに美幸は歩き出した。



心当たりはある。



美幸は帰路を急いだ。