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学校を出た美幸は溜め息をつき、自宅へと帰ってきた。
両親は共働きで、夜遅くにならないと帰らない。
美幸は落胆の表情を浮かべ、二階へと続く階段を上った。
自室に入ると鞄を投げやり、ベッドへと倒れ込んだ。
「乃愛…何であたしを避けるの?」
美幸は乃愛と仲が良かった頃を思い出した、更に表情を曇らした。
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その日の夜、乃愛に送ったメールの返信はまたしても来なかった。
「乃愛…」
美幸は親友の乃愛を思い、一筋の涙を流した。
-ピンポーン-
その時、一階からインターホンの音が聞こえた。
しかし、美幸は応じず部屋でひとしきり涙を流した。