「KAI…」
「お前が、俺を呼ぶなんて珍しいな?」
KAIは謙一の横に立った。
「…何となくだ…」
「そうか。たまには、此方にも顔を出したらどうだ?」
「KAIとキオの母上に申し訳ないからな…」
謙一は肩を竦めて眉を下げ、行った。
「悪いのは父上だ。お前に罪はない…」
「まぁ、そう言うなって。」
「…お前の元に行った時は驚いたよ…」
「?何に?」
「謙一は若い頃の父上に似ている。」
「はは。そうか?俺はまだ一度しか会った事がないからピンとこないな。」
「謙一…やはり、我々の世界に来ないのか?」
「半分の血は人間だからな…」
「でも、半分は魔界の血だ。」
謙一は困った顔をした。