「俺じゃ、あてにならないって酷い言い様だよなぁ…」

謙一は唇を尖らせて机に伏せた。


「俺っち、キオの仲間なのに何で気づかないんだろッ…」



─────…


謙一は学校の授業を終え、普段は立ち入り禁止の屋上に居た。


フェンス越しに下校していく生徒達の様子を見ているのだ。



「あっ、あの子…死神が付いてる…後3日ってとこか…」


呟く謙一は空を見上げた。


「謙一。」


謙一は肩を揺らし、振り向いた。