圭一さんがスプーンを置いて、後ろにバタンと倒れてすぐ戻ってきた。

「どんな子なの?写真ある?」

「ありますよ」

ポケットからスマホを取り出してアルバムを開く。

「これです」

「お〜、かわいいね!そんでちっちゃい」

「今、二歳です」

「へぇ〜。あ、でもあんまり似てないね」

にてない、か……。

「そりゃあ、半分しか血は繋がってませんから」

「そうなの⁉︎ごめん、似てないなんて言って……」

「事実なので大丈夫です」

「でも……」

私がそう言っても納得しない圭一さん。

「なら、これから毎日一緒に晩御飯食べませんか?」

「え?」

「正直言って私、一人だと心細くて」

「いいよ、もちろん!」

よかった……これで納得してくれたかな?

「ありがとうございます!」

それから私たちはしょうもない話をしながら晩御飯を食べた。
                                * * *

「今日はありがとうございました」